循環器内科

 日本循環器学会認定循環器専門医である院長が
心臓・血管に関する疾患を専門的に診断・治療いたします。

狭心症・心筋梗塞

狭心症や心筋梗塞など心臓を栄養している冠動脈が詰まることにより発症する心疾患を虚血性心疾患と言います。多くの場合は動脈硬化により冠動脈が狭くなることにより血流が不十分なため「胸が痛い、締めつけられる」などの症状を引き起こします。狭心症の診断には通常の心電図だけでなく、トレッドミルという器械の上を歩いて心拍数を上げ心臓に軽い負荷を与える運動負荷試験や、通常の日常生活での心臓の負荷での状態を記録するホルター心電図が必要になってきます。さらに心筋梗塞が疑わしい場合には血液検査を行い、心臓が壊死したダメージをみるトロポニンTを測定することにより診断していきます。

弁膜症

血液は全身を一方向に流れることを基本としているため、心臓には逆流しないように僧帽弁・大動脈弁・三尖弁・肺動脈弁という4つの弁があります。弁が硬くなり十分に開かなくなってしまう狭窄症、開いた弁がきちんと閉じないために血液が逆流してしまう閉鎖不全症があります。健康診断で聴診の際に心雑音を指摘され初めて気づくことが多く、軽症の場合は無症状で経過しますが、中等〜重症の場合には息切れなどを生じたりします。弁膜症の診断には心臓超音波検査(心エコー検査)が有用です。軽症の弁膜症は経過観察のみ、あるいは薬物治療により心臓の負担を軽くすることができますが、重症になると弁置換術など外科的治療が必要になります。

不整脈

心臓は通常、1分間に60~70回、規則正しく拍動しています。この拍動が乱れた状態が不整脈で、脈が飛ぶ期外収縮、脈が乱れ間隔がバラバラである心房細動、脈が速い頻脈、脈が遅い徐脈など不整脈には多くの種類があります。心臓は1日に約10万回も拍動していて、不整脈が出るのは1日のうちのごくわずかな時間のことが多く、症状がある時に心電図で記録しないと何の不整脈かを診断することはできません。そのため不整脈の診断には通常の不整脈だけでは不十分でホルター心電図という24時間心電図が必要になってきます。
動悸=不整脈ではありませんが、不整脈を疑う動悸が気になるときには、「何をしているとき、何時頃、どのくらい持続するか、1日での頻度」などは重要な情報になりますので、動悸が気になるときはこれらの情報を簡単にメモしていただくだけでも非常に参考になります。

ホルター心電図 fm180
正常(洞調律)
心房細動
心室性期外収縮

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は足の血管が動脈硬化により細くなり、血管が細くなったり詰まったりすることにより下肢の血流が悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷感などを感じる病気です。このような症状がある場合には血圧脈波検査によるABI(足関節上腕血圧比)の測定が有用で、ABI0.9以下では閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。
日常生活で気を付けるべきことは第一に禁煙です。ニコチンは血管を収縮させる作用があるためで、歩行時の足のしびれ・痛みを自覚したらまず禁煙しましょう。また寒冷刺激は足の血管を収縮させ血液の循環が悪くなるため、靴下や電気毛布などでの保温に努めるようにし、入浴も血行改善には有用です。

ABI
検査結果
ABI
検査の様子

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