肺炎球菌による肺炎は成人肺炎の25~40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題になります。小児・成人ともに肺炎以外にも髄膜炎や敗血症などの感染症を起こすことがあります。肺炎の重症度と死亡のリスクを軽減させることを目的に、現在65歳以上の方を対象に肺炎球菌ワクチンとして90種類以上の血清型の中で頻度の高い23種類の肺炎球菌型を培養、抽出した23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックス®)を65歳、70歳、75歳、80歳、85歳・・の方を対象に1回の定期予防接種を行っています(接種費用の助成あり)。
その効果は5年間持続するとされており5年以上経過した場合には任意接種として再投与が可能です。なお再投与の際には、安全性が高く、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎にも効果があり、23価肺炎球菌ワクチン接種後の免疫機能が高まる効果の期待できる13価や15価の肺炎球菌結合型ワクチンを接種することも可能です。詳しくは医師にご相談ください。