昨日8月26日、新しい子宮頸がんワクチンであるガーダシルが国の承認が取れ、発売されました。これまで子宮頸がんワクチンといえばサーバリックスだけでしたが、今後は2種類から選択できるようになります。

さてガーダシルですが、これまでのサーバリックスが、子宮頸がんの約70%の原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)の16、18型に対して有効なのに対し、ガーダシルは16、18型のほか、尖圭コンジローマの約90%の原因であるHPV6、11型にも有効なのが特長です。接種スケジュールですが、初回接種した後2ヶ月後6ヶ月後計3回を筋肉注射します。(サーバリックスは初回接種した後、1ヶ月後、6ヶ月後の計3回投与です。)また生ワクチン接種後27日以上、不活化ワクチン接種後6日以上間隔を空ける必要がありますので、ワクチン接種の予約の際はご注意ください。

ただし現在荒川区の接種費用の助成対象(中学校1年生~高校1年生)となっているのはサーバリックのみで、現時点ではガーダシルは助成対象ではありません。助成対象年齢以外の方はどちらの接種にするか選べることになりますが、任意接種ですので保険診療とは成らず全額自費での接種となります。接種費用はハートクリニック南千住では3回で50,000円弱とサーバリックスと同じ金額で接種を行います。ハートクリニック南千住では既にご予約を受け付けておりますので、お電話でご予約ください。なお、初回のみ婦人科での接種となります。2回目以降は予約の上、婦人科の診療時間でなくてもクリニックの診療時間内に内科で接種できます。(院長)