逆流性食道炎
「みぞおちから胸にかけて熱く感じる」「胸がひりひりしみる」など胸焼けの症状を感じたことがありませんか?これらの症状は胃液の中の胃酸が食道に逆流することが原因の一つで、胃食道逆流症とも呼ばれます。特に食道粘膜が胃酸の逆流により炎症を起こしたものは逆流性食道炎と言われます。治療としては胃壁細胞のプロトンポンプというところに働き、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害剤(PPI)という種類のお薬が一般的で、これまでもタケプロン、パリエット、オメプラールなどといったお薬がこれにあたります。これに加え本日9月15日、世界で最も広く処方されているPPIである「ネキシウム」というお薬が日本でも承認され、発売されました。ネキシウムは胃酸分泌をしっかり抑制してくれるだけでなく、胸焼け症状の消失まで、および症状消失の持続に大変優れたお薬です。日本では本日発売となりましたが、2000年にスウェーデンで承認されたのを初めとして既に世界120カ国以上で承認・発売されていますので、安全性なども確立されています。
既にPPIを服用しているけれど胸焼け症状の残る方、胸焼け症状はあるけれども未治療な方などは医師に相談してみてはいかがでしょうか?(院長)