メタボ対策(内臓脂肪減少シート)
今日はゴールデンウィークの合間、シンガポールから一時帰国した中学・高校の同級生が遊びに来てくれました。学生時代一緒に野球部で頑張った仲間と、仕事はまったく違うもののお互いの仕事、家族などたわいもない話ながら、刺激を受け、改めてこのクリニックで頑張って行こうと思いました。
さて、今日は昨日の続きです。自分が今後どのくらいの身体活動量が必要かを計算するのに、「内臓脂肪減少シート」というものを利用するとひとつの目安になりわかりやすいと思います。「内臓脂肪減少シート」で調べればわかると思いますが、今回はこれについて書いてみます。
メタボリックシンドロームの診断基準にある、腹囲が男性85cm、女性90cm以上の人の場合
①あなたの腹囲は? ( ① )cm
②当面の目標とする腹囲は? ( ② )cm
③当面の目標達成までの期間は?
・確実にじっくりコース:( ① - ② )÷0.5cm / 月=( ③ )か月
・頑張るコース :( ① - ② )÷ 1cm / 月=( ③ )か月
・急いで頑張るコース:( ① - ② )÷ 2cm / 月=( ③ )か月
④目標達成までに減らさなければならないエネルギー量は?
( ① - ② ) × 7,000kcal* = ( ④ )kcal
( ④ )kcal ÷ ( ③ )か月 ÷ 30日 = 1日に減らすエネルギー( X kcal )
(*腹囲を1cm減らすのに約7,000kcal必要と言われています)
⑤そのエネルギー量はどのように減らしますか?
( X )kcal = 運動で消費するエネルギー( A )kcal + 食事で減らすエネルギー( B )kcal
上記のようにして、計算するのが脂肪減少シートと言われるものです。
例えば腹囲90cmの男性が85cmまで、確実にじっくり減らそうとした場合、
★(90-85)÷0.5=10か月
→5×7,000=35,000kcal
→35,000÷10÷30≒116kcal
となりますので、1日に120kcal減らせば良い計算になります。例えば缶ビール1本で約120calですから、これを1本控えることを継続すればよい計算になります。意外に実現できそうに感じませんか?ちなみに体重80kgの人が30分の速歩を週5回、あるいは1日の歩数を3000歩増やすことで80kcal/日ですから、日々の食事・飲酒に注意することの重要性がわかると思います。
では、食べ過ぎ、飲み過ぎ、また運動不足のないゴールデンウィークをお過ごしください。(院長)